デリケートゾーンの悩み
女性にとってデリケートゾーンのトラブルは、とても憂鬱ですね。
デリケートゾーンは、色々な症状と病気が存在します。
(かゆみ、かぶれ、におい、できもの)
しばらくすれば治ると思っていたら大変!
ここでは、陰部に多い病気の症状や対処法を詳しく説明しています。
陰部のトラブルで悩んだ方の体験談もありますので、同じような状況、症状があれば参考にしてください。
毛嚢炎の原因と症状
毛嚢炎とは、一つの毛包にぶどう球菌が感染して起こる細菌感染症の一種です。
皮膚の奥底にある毛包部に傷が付いたり、湿った状態が長く続くと発症します。
軽い傷が付いただけでも毛嚢炎は発症しますから、ムダ毛の自己処理にも注意です。
カミソリを使ってワキやすねなどのムダ毛を自己処理していると、カミソリの刃によって皮膚が傷つけられます。
場合によっては皮膚の表面だけではなく、奥にある毛包部も傷つけられ毛嚢炎を発症してしまうわけです。
毛嚢炎は発症してしまっても、大きな症状を引き起こすことはありません。
多くの場合は放置していても自然と治りますし、次々とできたり痛みがあるときも塗り薬やナイフ客を使用すれば、すぐに治療できる病気です。
そのためためにできる程度なら毛嚢炎を気にする必要はありませんが、カミソリでムダ毛の自己処理をしていると
頻繁にできがちです。
毛嚢炎ができると肌も汚く見えてしまいますから、できないように注意すべきでしょう。
たとえばムダ毛をカミソリで自己処理するのではなく、サロンに行って脱毛すれば綺麗に処理できます。
綺麗な肌を維持し続けたいなら、毛嚢炎ができないように注意しながらお肌のお手入れはしましょう。
膣カンジタの原因と症状
膣カンジタの原因はカンジタという真菌が免疫力や常在菌バランスの変化で、普段はカンジタ菌は異常増殖することはありませんが、何らかの原因により体の免疫力が低下すると言われています。
膣カンジタの症状は陰部に強い痒みが生じたり、性交時に陰部に痛みや灼熱感を感じたり出血を伴うこともあるのです。
おりものが白くポロポロとした形状に変化したり、膣内容物がヨーグルトやオカラのような状態に変化します。
膣カンジタの対処法としては症状が軽い場合は経過観察をして自然治癒するか様子を見ることもありますが、強いかゆみなどがある場合は抗真菌薬や膣錠などの治療を行うようになるのです。
その期間は陰部を清潔に、そして下着は通気性のよいものを選びます。
クラミジアの原因と症状
クラミジアは性感染症の中で最も症例は多いものです。
男性の場合は初期症状として排尿時にしみたり熱さを感じたりして、放置しておくと尿道の奥にある前立腺に到達してしまいます。
抗生物質が届きにくい場所な上に精子を作るため栄養が豊富なので病原菌にとって非常に都合のいい場所になっています。
女性の場合は初期症状として性交時に痛みを感じるようになります。
最初に子宮頚管部粘膜に感染するのですが、ここには痛みを感じる神経がほとんどないので感染したことに気づくことは難しいです。
主に性交時に感染するのですが、オーラルセックスで口中が感染することもあるので注意が必要です。
コンドームを使用して粘膜同士の接触を避ければ感染することはほとんどないので必ず使ってください。
トリコモナス膣炎の原因と症状
トリコモナスはウイルスや細菌ではなく原虫に分類されます。トリコモナス膣炎はこの原虫による感染症で、感染経路は性行為によります。
この感染症の注意点は、性行為の相手と感染を繰り返し免疫等はできません。従って、相手が感染したままであれば性行為により再感染をします。
感染してから症状が現れるまでは10日前後とされています。
はじめに、おりものが黄白色になり泡立が増加します。
さらに、腟壁の粘膜の発赤が見られ、腟に点状や斑状の出血も現れます。
感染が疑われる場合は顕微鏡により腟分泌物に原虫の存在を確認することで診断されます。
また、顕微鏡検査で確認できない場合は専用培地を用いた培養法の検査も行われます。
治療としては。昔から使われている医薬品、メトロニダゾールとチニダゾールがあります。
その中でもメトロニダゾールの内服薬を使うことが多く、10日間の内服し再度検査をして陰性であることを確認して治療終了となります。
性器ヘルペスの原因と症状
性器ヘルペスとは単純ヘルペスウィルス1型もしくは2型が性器に感染することで発症するウィルス性の疾患です。
感染原因は主に性行為で、性器やその周囲に水泡やただれが発生し痛みや痒みがあらわれます。
また性器ヘルペスは非常に再発率の高い疾患で、約80%の確率で再発すると言われています。
ウィルスは性器に感染すると骨盤の神経節まで移動して潜伏します。
そしてストレス等の要因をきっかけに再活性化するのです。
現在の医療では根治が難しく、また感染していても無症状の場合も多く、知らないうちにパートナーに移してしまっていることも珍しくありません。
対処法としては「抗ウィルス薬を内服すること」です。
塗り薬だけでは皮膚症状を緩和するだけになってしまい、根本の解決には至りません。
尖圭コンジローマの原因と症状
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルスに感染して生じるイボの一種です。
主な感染原因は性的行為の際の接触であり、若い世代に感染するケースが多い症状となっています。
イボは性器の外側に出来る事が多くイボ以外の自覚症状がなく、潜伏期間も長いので性感染症だと気付かずに過ごす人も多いです。
ただし尖圭コンジローマの原因となる、ヒトパピローマウイルスの中には悪性化するリスクがある型も存在するので注意する必要があります。
尖圭コンジローマになった場合の対処法としては甘く見ずに、病院に行って治療すべきです。
特に女性は子宮頸がんのリスクがあるので、しっかりと治療を行わなければなりません。
具体的な治療方法としては、外的療法と薬物的療法があります。
無菌性膣症の原因と症状
無菌性膣症は、免疫力が低下することによって膣の自浄作用が低下することが原因で起こります。
風邪をひいたりストレスや疲労がたまっていると免疫力が低下しますし、膣を洗い過ぎたり敏感になりやすい生理前後にも性交することによりウィルスが入ると起こることがわかっています。
症状はおりものが黄色や黒色になったり、匂いがきつくなることが多く、ひどくなると不正出血を引き起こしたり性器周辺が痒くなります。
対処方法として悪玉菌などのウィルスが膣内に入り込んでいるときは膣洗浄を行ったり、内服薬を摂取したり専用の軟膏を塗ることが有効です。
完治するための治療をしなければ再発がしやすい病気なので、早めに通院をして適切な治療を受けることをお勧めします。
淋病の原因と症状
性感染症の一つである淋病は淋菌に感染することで生殖器を中心に炎症が生じる病気であり、男女ともに感染する可能性があります。
男性は炎症を起こした部位に強い痛みを伴う事が多く、症状としては尿道炎を引きを超して尿道から膿の様な分泌物が大量に排出されます。
女性は感染していても症状や痛みが無い事も多く、気付かないまま経過するケースも少なくありません。
しかしながら、放置しておけば卵管炎や卵巣炎などの症状を引き起こすリスクもあるため注意が必要なのです。
淋病は性行為によって感染することがほとんどですが、母体がこの病気に感染した状態で出産をすると、参道を通ったときに胎児が感染する可能性もあります。
予防には避妊具の使用やオーラルセックスを行わないことなどが挙げられますが、感染した場合には基本的に淋菌に感受性のある抗菌薬を3日程度服用することによって改善の症状は期待できます。
萎縮性膣炎の原因と症状
女性がなる病気でもある萎縮性膣炎とは、低エストロゲン状態が原因となり、炎症症状が起こるのですが部位として腟壁や外陰皮膚が萎縮してしまうことによってなります。
免疫力では自浄作用が低下してしまうとなりやすく、中には細菌性腟症へ発展することも考えられます。
60歳以上の閉経後の女性に見られることが多く、おりものが増えたりすることも症状のひとつです。
また膣内が性交時に痛くなったりすることでもわかりますし、原因不明の出血などがある場合には検査をすることが大事です。
対処法としては、日常生活のバランスを整えることによってホルモンを正常にすることを心がけることです。
そして、必要となればホルモン剤なども検討することで健康を保つことができます。