加齢臭はいつから?

加齢臭を気にする女性

 

加齢臭は何歳から発生するか?

 

単純な質問ですが、正確に答えがでてきません。

 

45〜50歳位からと大雑把に言えますが、個人差が大きすぎます。

 

若ければ30歳半ばで加齢臭に悩まされる人もいれば、55歳を超えて加齢臭の無い人(ほとんど臭わない人)もいます。

 

個人差は生活習慣、とくに食生活で差が出ます。

 

人間は口から食べ物を食べ、胃腸で消化吸収します。

 

身体の重要な部分は「タンパク質」から出来ています。

 

口から食べた物が体の筋肉になるメカニズムはこうです。

 

タンパク質は胃腸で分解されて「アミノ酸」になります。

 

アミノ酸が体をつくる材料で、DNA(設計図)の指令を受けていろいろな細胞になります。

 

そして最終的には目になったり、血管になったり、血液になります。

 

DNAは生れてから死ぬまで一定で変化しません。そうでないとDNA鑑定は不可能です。

 

DNA鑑定ができると言う事を言いかえれば、DNAは「死ぬまで一定で変化しない」からです。

 

しかしそのDNAに刻まれている遺伝情報は加齢によって発現状態が変化します。

 

たとえば女性の敵であるお肌の「シワ」。

 

若い時はお肌を作る「コラーゲン」や「エラスチン」が活発に作られますが、年を取ると作られなくなります。

 

それはコラーゲンをつくる遺伝子が作用(発現)しなくなる(正確に言うと作用が弱くなる)からです。

 

以上述べたようにDNAは変わらないが、遺伝子の発現(作用)は年齢とともに変化すると言う事で、これを「エピジェネテイクス」といいます。

 

そして臭いの元となる物質も、加齢により増加することが分かっています。

 

それは臭い成分を作る遺伝子の発現(作用)が加齢により強くなるか、もしくは臭い防止成分の分泌が加齢とともに弱くなったのです。

 

ですから抗加齢の為の生活習慣を行っている、もしくは自然と行えている人は年を取っても加齢臭が無く、反対に若くても抗加齢の習慣を行っていない人、または環境が悪く抗加齢の習慣が行えない人は加齢臭が有ると言う事でしょう。

 

遺伝子の発言(作用)は食べ物、睡眠、笑い、考え方などで良くもなり、悪くもなると言われています。

 

加齢臭は一般的には45歳前後で発生するが、個人差が非常に大きいと言う事が結論です。