便秘の種類

便秘とは、3日以上排便がない状態が、度々起きることを指します。

 

便秘になると、腹部の不快感が続くため辛いものですが、症状などにより便秘にも種類があることを知っていますか。

 

自分が、どのタイプの便秘なのかを知って、改善に役立ててくださいね。

 

・機能性便秘
大腸の働きが弱いことが原因の便秘で、病気ではないものを指します。その中でも4つのタイプに分けられます。

 

@弛緩性便秘
大腸の蠕動運動(便を腸から体外へ押し出す働き)が弱まることで、腸内の食べ物が中々大腸から動かないことで、排便が困難になる種類の便秘です。

 

高齢者や女性に当てはまることが多く、筋力が弱くなることで、便を押し出すことが難しくなるので、便秘になってしまいます。

 

A痙攣性便秘
ストレスなどから自律神経が乱れることで、大腸の一部分は狭くなってしまう便秘のことで、副交感神経が過度の緊張するため、便がスムーズに押し出されなくなる種類の便秘です。

 

腸内の押し出す力が強くなりすぎるため、痙攣を起こしたような状態になるので、お腹が張り、かなりの痛みがあるのも特徴です。

 

しかも一度に出せないため、排便はあるのですが、出し切った感覚がなく残便感があり、スッキリしない状態が続きます。

 

この種類の便秘が解消されたあと、狭くなった場所の上で水分が溜まることがあり、水様便になることがあるのも特徴のひとつです。

 

便秘薬を服用し過ぎたために、腸内の蠕動運動が過敏に反応することからも起きることがあります。

 

B直腸性便秘
外出先で排便が出来ない人や、仕事中は忙しくてつい我慢してしまうということが、頻繁にある人は、徐々に排便を促す力が弱まってしまい、便意を自覚出来なくなってしまいます。

 

便意が起きないため、大腸で便がかなり固くなってしまい、排便が困難になります。

 

C慢性便秘
偏った食生活や極端なダイエットをしていると、食物繊維などを十分な量を摂っていないことで、便の量も少なく、腸の壁に刺激が伝わらないため、腸が便の通過を認識しないことから、排便出来ない状況を作ってしまうことで便秘になる種類です。

 

・器質性便秘
大腸の異常が原因で、病気が潜んでいる種類の便秘です。

 

お腹の手術の後で、腸が癒着してしまう・腸の長さなどに異常がある場合・腫瘍が出来て腸が狭くなるなどの症状があり、この種類の便秘は一刻も早く病院で医師の診断を受ける必要があります。

 

今までにない痛みを感じる、生活習慣を改善しているのに便秘が改善されない、血便が出たなどの場合は、専門家に相談してみましょう。

 

市販のお茶は便秘に効くの?

便秘の解消に便秘薬を服用するのは抵抗がある人もいますよね。

 

市販のお茶を飲むだけで、便秘の改善に効果があるようなのですが、どんな効果があるのでしょうか?

 

便秘になる主な原因として、次のことが挙げられます。
・水分補給が足りない
・ダイエットや食生活の乱れなど、食事量が少ないことで腸の動きが悪くなる

 

つまり便秘を解消するには、まず水分補給をこまめにすることが必要です。
それは水分の補給をすることで、便を柔らかくして腸内をスムーズに移動することができるので、排便を促すことができるからです。

 

まずは、コンビニやスーパーでも購入できるお茶で水分補給をして便秘解消にチャレンジしましょう。

 

お茶には次の成分が入っているので、水分補給だけでなく便秘の解消に効果があるのです。

 

水溶性食物繊維
善玉菌を増やす効果があり、便を柔らかくして排便しやすくします。

 

カテキン
殺菌効果があるので悪玉菌を分解します。しかも善玉菌には影響を与えないので、結果的に善玉菌を増やす効果があります。

 

ビタミンC
善玉菌の働きを良くする効果があります。

 

マグネシウム
腸の動きを良くする効果があり、便を出しやすくしてくれるので、便秘薬にも配合される成分です。

 

カフェイン
腸の蠕動運動を促すので、自然に便意がくるようにしてくれます。
しかし摂りすぎると眠れないことや、下痢を招くことになるので、注意が必要です。

 

 

では具体的にどんなお茶が、便秘に効果があるか説明します

 

■緑茶
カテキンとビタミンCを摂ることができるので、便秘に効果がありますが、カフェインが入っているので利尿作用があり、飲み過ぎには注意が必要です。

 

■ルイボスティー
便を出しやすくするマグネシウムが入っているので、便秘の解消に効果があります。カフェインレスなので、妊娠中でも安心して飲めます。

 

■はと麦茶
水溶性食物繊維が入っており、便の量を増やして排便しやすくしてくれます。
しかも胃腸の調子を良くし、基礎代謝を高めるので、デトックス効果があり、むくみの解消にもつながります。

 

■プーアル茶
緑茶を発酵させたお茶なので、整腸作用があります。カフェインが入っているので、飲みすぎには注意しましょう。

 

■どくだみ茶
カリウムが多いので、元々お腹のゆるい人には向いていないのですが、カフェインレスなので、便秘解消のためには効果があります。

 

便秘薬は、すぐ解消できるから困っているときは便利ですが、善玉菌まで全部出てしまうなど体には負担がかかっているので、継続して使用するのは避けたいところです。

 

普段から便秘にならないよう、こまめに市販のお茶を利用してみましょう。
さらに効果を期待したい方は、ご紹介している便秘茶のページをご覧下さい。

 

 

便秘を解消する食べ物レシピ

便秘を解消するには、さまざまな方法があるのですが、食べ物で解消することも、方法のひとつです。

 

便秘に効果のある食べ物を使って料理をすることで、自然に排便できるとしたら、いいことですよね。

 

便秘には海藻や豆などの食物繊維を摂ることで、便に水分を与えて量を増やす効果があり、腸内をスムーズに流れ排便しやすいように調節してくれます。

 

1.食物繊維の多い食品
●水溶性食物繊維:海藻類・果物
ひじき・わかめ・寒天
バナナ・アボカド・みかん・リンゴ・プルーン・ドライフルーツ
●不溶性食物繊維:豆類・芋類・きのこ類・野菜
小豆・大豆・さつまいも・山芋・里芋・こんにゃく
えのき・まいたけ・しめじ
ゴボウ・れんこん・にんじん・セロリ・切り干し大根・干しシイタケ・かんぴょう

 

また乳酸菌や発酵食品を摂ることで、腸内の善玉菌を増やすことができるので、便秘の解消につながります。

 

2.乳酸菌と発酵食品の多い食品
ヨーグルト・牛乳・チーズ・漬物・キムチ・みそ・納豆など。

 

これらの食品を使ったレシピを紹介しますね。

 

●朝食にどうぞ!
(1人分)
ヨーグルト:100g
バナナ:1/2本
またはドライフルーツ:お好みの量
オリゴ糖:適量
【作り方】
ヨーグルトにすべてを入れるだけです。

 

オリゴ糖は善玉菌(ビフィズス菌)のエサになるので、便秘の解消により効果があります。

 

●ご飯にひと工夫!
【作り方】
お米2合に粉寒天(2g)を足して炊くだけです。味も変わらず便秘解消にもつながります。

 

●味噌汁は便秘解消にぴったり!
さつまいもの味噌汁
(2人分)
さつまいも 小さめ1/2本
だし汁   400ml
味噌    お好みで
【作り方】
だし汁でさつまいもを煮て、味噌を溶かすだけです。
お好みで玉ねぎやキャベツも、一緒に煮るとおいしいですよ。

 

きのこたっぷり味噌汁
(2人分)
えのき   適量
しめじ   適量
しいたけ  適量
だし汁   400ml
味噌    お好みで
【作り方】
だし汁できのこ類を煮て、味噌を溶かすだけです。
仕上げにお好みで、ごま油を垂らす、七味唐辛子を振ってもおいしいですよ。

 

●のせるだけで簡単
マグロアボカド丼
(1人分)
アボカド    1/2個
まぐろ     適量
たまご     1個
【作り方】
丼にご飯をよそい、一口大に切ったアボカドと、まぐろをのせて、真ん中にたまごを落として、わさび?油でいただきます。

 

●食物繊維たっぷり
れんこんと人参のきんぴら
れんこん 小さめ1節
人参   1/4本
ごま油  大さじ1杯
めんつゆ 大さじ3杯
さとう  大さじ1杯
【作り方】
れんこんは薄切りに、人参は細切りにします。
フライパンに、ごま油を熱して、れんこんと人参を炒めます。
めんつゆと砂糖を加え煮つけます。

 

甘めの味付けなので、砂糖をみりんに変えたり、しょうゆを足したりして、お好みの味付けでどうぞ。

 

案外、食物繊維と乳酸菌は身近な食べ物。工夫次第でいろいろ楽しめますね。

 

便秘解消にオススメのサプリ

便秘解消の方法として、サプリを利用するというものがありますよね。しかし便秘薬とは、どこが違うのでしょうか。

 

あなたの便秘解消に効果的な方法を、探っていきましょう。

 

便秘解消サプリに効果のある成分には、どんなものがあるのでしょうか。

 

●乳酸菌
乳酸菌を摂ると悪玉菌の増殖を抑制することができるので、腸内環境を整える効果があります。

 

●オリゴ糖
乳酸菌のエサとなり、腸内環境を整える効果があります。

 

●食物繊維
便に水分を与え、便の量を調節することで、腸内の蠕動運動を促し排便しやすくします。

 

サプリと便秘薬の違い
便秘薬には、即効性があります。服用して早ければ1時間で便意がきます。
排便できるので、スッキリした気分になりますが、腸内の善玉菌まで全て出してしまうので、根本的には便秘の改善になっていません。

 

頻繁に便秘薬を使用すると、依存してしまう可能性もありますし、効果も次第に弱くなる危険もあります。

 

反対にサプリの基本は、便秘の原因である腸の動きを良くすることなど、体質改善することで、自然に排便したいと考えている人のためのものです。

 

体質改善をすることで、便秘が解消されると、体重が減る、肌荒れの解消など便秘以外にもいいことがあります。

 

サプリを利用しながら、いままでの食生活を見直すことや、こまめに水分補給をすることも、忘れないでくださいね。毎日のウオーキングや簡単なストレッチをすることも、便秘解消に役立ちますよ。

 

そして快適スルンという便秘サプリは、妊婦さんに人気の便秘サプリです。

 

妊娠すると、ストレスや運動不足などから、便秘になりやすくなります。元々便秘気味な人だった場合は、辛い便秘に悩まされることになります。

 

そこで「快適スルン」は、オリゴ糖と食物繊維が配合されたスティックで、無味無臭だから、1日1本飲み物やヨーグルトなどに溶かして飲むだけで、自然な排便を促してくれることが期待できます。

 

便秘には水分補給が大切で、便を柔らかくします。一緒に水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく摂ることで、よりスムーズな排便につながります。

 

そこで「快適スルン」は、不溶性のさとうきび、水溶性のイヌリンと、両方がバランスよく入ったリンゴ食物繊維が配合されています。
しかも厚生労働省が定める特定保健用食品で利用が増えている、ビートオリゴ糖を配合することで、妊娠中の体に配慮して安心して飲めるように開発しているのです。

 

ビートオリゴ糖は、胃や小腸で吸収されずに大腸まで届くので、善玉菌を増やすことができるので、便秘の解消に役立つのです。
完全無添加なので、赤ちゃんでも使用できますが、アレルギーなど、心配があるときは、専門医に相談してみてくださいね。

 

誰でも簡単!マッサージで便秘解消

便秘解消の方法の中でもマッサージは、直接腸を刺激して、排便を促すことが出来るので効果的です。

 

誰でも簡単に出来るので、便秘に悩んでいる人は、一度試してみてはいかがでしょうか。

 

動きの弱くなった腸にマッサージで刺激を与えると、弱まっている蠕動運動(腸内の便を押し出す動き)を助け、自然に排便できるようになることがあります。

 

食べ物を摂ると体内で、分解してガスを発生しますが、通常なら蠕動運動によって体外へ排出されます。腸の動きが弱まっているときは、ガスも腸内に溜まってしまうため、お腹が張ってしまいます。

 

お腹も張り何日も排便できない状態になると、不快感が増しストレスになって辛いものです。

 

マッサージを継続して行うことで、弱まってしまった腸の動きを改善していきましょう。

 

マッサージの方法

 

【基本】
仰向けになっても立っていてもできます。
お腹の上に両手を重ねて置き、おへそを中心にして時計回りに10回〜20回ゆっくり圧を加えて押さえます。

 

【応用】
両手を重ねて、おへそのしたから「の」の字を描くように腸の流れに沿って圧を加えます。
手で押していると、固い部分が分かってきます。それが止まっている便なので、ほぐすように先に送るように、少しだけ力を入れて、ゆっくり圧をかけていきます。

 

毎日10回〜20回くらい「の」の字をかいて、自然に蠕動運動がくるように手助けをしましょう。

 

仰向けになって行う場合は、腰にタオルや座布団を腰の下に敷きます。そうすることで、お腹の力を抜いた状態で、お腹に圧が加わるので、より効果的にマッサージできます。

 

お風呂でマッサージするのも、圧がゆっくりお腹に加わるので効果的ですよ。

【注意点】
誰でも簡単にマッサージはできますが、いくつか注意することもあります。

 

空腹時に行う
少なくとも食事後1時間は経ってからマッサージを行います。お腹に食べ物がある状態では、胃腸で消化している最中なので避けましょう。

 

強く押さない
すぐに便秘を解消したいからと、ギューと力を込めても痛いだけで効果はありません。だから、あくまでも腸を刺激する手助けをしているという意識をもって、優しくマッサージします。

 

両手で優しく押さえる
手の甲にもう一方の手を重ねて、指の腹や手のひらを使って、少しずつ圧を加え、優しく押さえます。

 

マッサージを行うことで、お腹が暖かくなるので、血行も良くなってきます。
血行が良くなると便秘解消だけでなく、ダイエットや免疫力のアップにもつながります。

 

マッサージは便秘解消に効果がありますが、同時にこまめに水分を摂る、食物繊維を食べるなど生活環境を見直すことも必要です。

 

便秘薬は薬局より病院?

 

どうしても出ない頑固な便秘には、便秘薬に頼ることも必要ですが、それは薬局で購入するより病院で処方してもらう方がいいのでしょうか?

 

まず薬局で購入する場合は、便秘薬を自分で選ぶことになります。

 

それぞれ効果に違いがあるので、どのように解消したいかを見極める必要があります。

 

刺激性
即効性のある刺激性の便秘薬は、服用後に腸を刺激することで、すぐに排便できますが、腸内の善玉菌まですべて出してしまうため、腸内環境にはよくありません。しかも便を出すというだけなので、根本的に便秘の改善につながりません。

 

そのため次も便秘になったときに頼ってしまうことになり、依存してしまう傾向にあります。どうしても出ないときに使用するくらいにとどめておきたいです。

 

非刺激性
便秘の改善を目的とした薬を、非刺激性便秘薬と呼び、便を柔らかくすることで、排便しやすいようにするものです。

 

このタイプの薬は癖になりにくく、酸化マグネシウムが配合されているものが多いです。

 

癖になりにくいとは言え、血液中のマグネシウム濃度が高くなり、腎臓に影響が出る場合もあるので注意は必要です。

 

漢方
漢方タイプの便秘薬は、おだやかな効き目が特徴で、夜服用して朝自然な排便を促すことができます。

 

坐薬
坐薬は肛門に近い箇所に薬を入れるので、腸への刺激が伝わりやすく、飲み薬が飲めない状況にあるときなどに便利ですが、通常は継続して使用しないようにしましょう。

 

浣腸
浣腸にはグリセリンが使われていて、液体を腸に入れることで、直接刺激を与えて排便を促します。便秘薬の中では効き目が一番早く、約10分後には排便できます。

 

簡単に排便できますが、あまり継続して使うと、便意がおきにくくなり、自然な排便を促すことが困難になってきます。どうしても出ないときにだけ使用するようにしておきたいものです。

 

薬局で購入する場合は、整腸剤と一緒に服用することで、腸内環境を整えることができるので、便秘薬に頼らないでも、自然に排便できるような腸を作ります。

 

一方病院で便秘薬を処方してもらうには、まず胃腸科や消化器内科にかかり、医師の診断を受ける必要があります。どこの病院に行けばいいのか分からないときは、かかりつけ医に相談してみることで、判断してもらえるので、まずは相談してみることです。

 

自分の症状に合わせた便秘薬を処方してもらえるので、安心して服用できて、便秘を解消することも可能です。

 

薬局で購入する場合でも、店員に相談して便秘の症状に合わせて選んでもらうことができます。

 

薬局か病院かは、最終的には自分で選ぶ必要がありますが、便秘の改善が目的なので、納得できる結果になればいいですね。

 

そしてどうしても出ないときに便秘薬を服用して便秘の解消をしますが、こまめに水分補給をし、食物繊維や乳酸菌意識して食生活を整えるなど、普段の生活環境を見直すことも大切です。

 

即効で便秘解消するツボ


便秘解消の方法には、さまざまなものがありますが、ツボを押して排便を促す方法もあります。

 

ツボは東洋医学における経穴のことで、押して圧を加えることで、体の不調を治す効果があり、便秘の解消に役立つツボもいくつもあります。

 

 

●お腹
天枢(てんすう)
おへその横の左右に指2本外側にあるツボで、人差し指・中指・薬指の三本の指で、ゆっくり押します。このツボは、胃腸の状態を整えることができます。

 

腰の下に畳んだタオルを入れると、お腹の力が抜け、ツボを押しやすくしてくれます。

 

●手
神門(しんもん)
手首の小指側で骨と筋の間にくぼんだところがあるので、反対の親指で押します。

 

ストレスを和らげてくれるツボなので、自律神経を整えるにも有効です。

 

合谷(ごうこく)
手の甲の親指と人差し指の骨の交わるちょっと手前に押すとコリのある場所で、反対側の親指と人差し指ではさみ、強く押します。

 

頭痛や肩こりなど、便秘以外にも効果のある万能ツボとも言われるものです。

 

●足
三陰交(さんいんこう)
内側のくるぶしから指4本分上を、椅子に座って足を組んだ状態にして、親指で押します。

 

胃腸の働きを良くして、血行も良くなるので、自然に排便を促すことができるツボです。

 

上巨虚(じょうこきょ)
ヒザの皿の外側にあるくぼみから、指4本下からもう指4本下のすねの真ん中がツボなので、親指以外の4本の指をふくらはぎに添えて、両手の親指を重ねてツボを押します。

 

胃腸の働きを良くするツボなので、押したら腸がゴロゴロ動く人もいます。

 

●背中
大腸兪(だいちょうゆ)
仰向けになって腰骨の真ん中から左右指2本分外に、少しくぼんだところがあるので、こぶしを当てて一番とがったところに当てると、痛いけど気持ちいいところがあります。

 

大腸に関わる不調に良いツボで便秘や下痢、腰痛にも効果があります。

 

全身に便秘解消に効くツボがあり、自分で実際にツボ押しをして効果のあるところを探してみてくださいね。

 

ツボ押しをするときは、リラックスした状態で、ゆっくり呼吸しながら10回くらい繰り返し押すといいでしょう。

 

ぴったりツボに当たっていれば、押したときに痛いけど気持ちいい感覚があるので、それを探し当てることです。強く押し過ぎることは、体に良くないので「痛いけど気持ちいい」と感じる程度で押しましょう。

 

体を温めることで、血行をよくすることができます。ツボ押しだけでなく、お腹周りをマッサージしたり、便秘茶などの温かい飲み物を摂ったりすることでも、便秘に効果があります。

 

子供の便秘解消法

子供の便秘は、本人が辛いことを上手く言えないことがあり、かなり頑固な状態になってしまうこともあります。

 

そんなときにツボを押すことで、自然に排便を促すことで便秘解消してみませんか。

 

子供の便秘の原因は、腸の動きが悪くなるために起こるものが多く、離乳食に変えるときやトイレトレーニングの最中などに、便秘になってしまうことがあります。

 

少し大きくなっても、幼稚園に入園したときや、小学校に入学したタイミングで、その環境に適応するまでの間は、便秘になる子供が多いのです。

 

しかし便秘に苦しむ子供を見るのは辛いものなので、解消できるように手助けしてあげましょう。

 

天枢(てんすう)
おへそから左右に指3本分横にあるツボで、腸の動きを活発にしてくれるツボなので、ガスが溜まっているときに、押してあげるとスッキリできます。

 

子供は自分ではできないので、遊びながらツボを親指で押す感じにすると良いでしょう。

 

大巨(だいこ)
天枢のツボから更に指3本分横にあり、胃腸の働きを活発にする効果があります。

 

頑固な便秘の場合は、ツボの付近が硬くなっているので分かりやすく、適度な力でほぐしてあげましょう。力が入り過ぎないように、真ん中の3本の指で押すといいですよ。

 

合谷(ごうこく)
手の甲の親指と人差し指の骨の交わったところの少し手前にあるツボで、もう片方の親指と人差し指ではさんで押します。

 

このツボは押すと結構痛いので、子供は嫌がることもあります。嫌がるときはすぐに止めて刺激があまり強くないようにしてあげましょう。

 

ツボを押すことで、便秘の解消につながりますが、生活環境を見直すことも必要です。

 

便秘は水分不足が原因で起きることがあります。子供は汗をかく量も多いので、水分を摂っているようで、不足している場合があります。

 

そしてゴクゴク飲んでしまうと、尿となって排出されます。便を柔らかくするためには、こまめに水分補給できるように、大人が促してあげましょう。

 

食事のときも海藻類や豆類などの食物繊維や、乳酸菌の多い食べ物を摂ることで、便秘解消につながります。

 

まだ好き嫌いの多い子供は嫌がることもありますが、ヨーグルトや果物など食べやすいものを選んで食べさせることで、子供の体調管理にもつながりますよ。

 

その他にも、あまり夜更かしをさせない、便意を我慢しないようにしてあげるなど、便秘解消に効果があります。

 

子供は上手く便秘であることが伝えられないからこそ、親が自己判断をせず、あまりにつらそうだったら、かかりつけの病院で相談してみることも考えてみましょう。

 

子供は自分でツボ押しができないので、親が一緒に遊んでいる感じで、あまり強く押さないようにしてあげるといいでしょう。

 

高齢者の便秘解消法

 

女性は若いときから便秘になりやすいと言われていますが、高齢になると男性も便秘に苦しむ人がいるようです。

 

便秘の種類の中には、自分でもできる解消法があります。どんなことでしょうか。

 

高齢者の便秘の原因
高齢者の便秘は、弛緩性便秘といわれる種類のもので、大腸の動きが弱くなり、蠕動運動の低下が原因のものがあります。

 

それは若いときより、運動量が減ったことから筋力が低下してしまうことも要因のひとつです。

 

加齢から食事量が低下して、十分な量の便が腸に届かず、しかも腸壁に刺激が加わらないことで蠕動運動も弱くなり、排便が困難になってきます。

 

すると腸内で便が徐々に固くなり、頑固な便秘になってしまうことも、要因のひとつです。

 

また薬剤性便秘という可能性もあります。高齢になると、何かしらの持病を抱えている場合があり、服用している薬の副作用から便秘を引き起こしていることがあるのです。

 

便秘の解消法
弛緩性便秘の場合は、腸の動きを促すことが大切です。

 

まずは食事の見直しですが、海藻類・豆や芋類などの食物繊維を摂ることが、便を柔らかくして量を増やすことになります。

 

全体の食事量を増やすことは大変ですが、献立にひじきの煮物やわかめの酢の物など、一品に食物繊維を取り入れることで、便秘の解消に役立つのです。

 

乳酸菌も腸内環境を整える効果があるので、是非摂りたい食品です。

 

ヨーグルトでもいいのですが、発酵食品の味噌や漬物でも効果があるので、毎日味噌汁を飲むだけでも違ってきます。具にサツマイモやキノコを入れると食物繊維も一緒に摂ることができますよ。

 

こまめな水分補給は便秘解消には必要なことで、朝起きたときに1杯の水を飲むと、腸が動き出し便秘には効果がありますが、高齢になると冷たい水は止めておきましょう。

 

冷たい水は胃への負担が大きいことから、常温の水か白湯にするといいですよ。

 

運動をすることも大切で、体を動かすことは腸にも刺激があるので、おすすめします。

 

運動とは言っても、大事なのは継続なので、近所を散歩することぐらいから始めて、毎日体を動かすことを心掛けてみましょう。

 

とは言え頑固な便秘は、一度解消するために便秘薬も利用することも考えて、かかりつけの病院に相談することもひとつの方法です。

 

症状に合わせて薬を処方されるので、安心して服用できますが、基本は生活習慣を見直して、腸内環境を整えて、蠕動運動を促すことができるようになることが大切です。

 

便秘薬はどうしてもというときに使用して、食事や運動をすることで、自然な排便を促されるようにしてみましょう。

 

妊婦の便秘と下痢について

 

妊娠すると便秘になりやすいと言われていますが、中には下痢にも悩む人がいます。

 

妊婦はお腹の赤ちゃんの心配もしなくてはいけないので、便秘や下痢をしても、薬を服用するのはためらってしまいますよね。

 

では何故妊娠すると便秘や下痢になってしまうのでしょうか。

 

まず妊娠すると黄体ホルモンが過剰に分泌されるので、内臓の動きが弱くなることから、腸の動きも悪くなり、腸の蠕動運動が弱くなるため便秘になります。

 

またお腹の赤ちゃんが大きくなると、骨盤が下がってくることで、腸を圧迫することからも、便秘になってしまいます。

 

他にも、つわりによって飲食が満足にできなくなることから、水分不足になることも原因のひとつです。

 

妊娠すると、体の変化からストレスを感じやすくなるので、自律神経が乱れてしまいます。

 

自律神経の乱れは、腸の動きが悪くなると便秘になり、腸が動き過ぎることで、下痢になってしまいます。

 

つわりが治まるころになると、食べ物が喉を通るようになるので、妊娠する前と同じように食べてしまうことがありますが、体は変化しているので、冷たいものを摂ってしまうと、下痢になってしまうのです。

 

そんな便秘と下痢の解消方法は、生活習慣を見直すことが必要です。

 

まず水分の補給をこまめにすることです。冷たい水は避け、常温や白湯にして、朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むことで、腸も目覚めさせることができ、蠕動運動を促すことができるから、便秘の解消につながります。

 

食欲のないときでも、ゴボウ茶や黒豆茶を飲むことで、食物繊維を摂ることができるので、頑固な便秘には効果が見込めますよ。

 

食べ物にも気をつける必要があり、消化によいものを、時間をかけて良く噛んで食べることで、胃腸の動きが良くなります。

 

つわりが治まるころになると、乳酸菌や食物繊維の多い食材を使ったものを食べることで、便の量を増やすことが可能なので、自然に排便を促すことができることができ、便秘には効果があります。

 

また香辛料は刺激が強いので、腸にも刺激が強すぎることから、下痢になることもあります。少し辛い物は、控えておきましょう。

 

妊娠すると体調が優れない時期があり、お腹が大きくなると、動くのが億劫になる日もあるので、運動不足になりがちです。

 

無理に動く必要はありませんが、天気のいい日は散歩をしたり、家で軽いストレッチをしたりと、腸を動かすことで、便秘や下痢の解消につながることもあります。

 

近所をウォーキングすると、気分転換にもなり、ストレス解消にもつながるので、おすすめです。

 

何かとストレスを感じやすい妊娠中なので、好きなことをする時間を見つけてストレス解消を心掛け、思いっきり笑うことでも、不調の解消になることもありますよ。

 

そしてどうしても便秘や下痢が治まらないときは、かかりつけ医に相談してみましょう。妊娠中でも服用できる薬を処方してもらえます。

 

キャンドルブッシュを含んだ便秘茶は、妊娠中は避けるべき?

便秘茶を飲むと、便秘が改善されるため、むくみの解消などデトックス効果があります。要らないものが出るため、体重も減少するからダイエットにもつながります。

 

しかし便秘茶に含まれている、キャンドルブッシュという成分には、注意が必要です。妊娠中は避ける方が良いようです。どうしてなのでしょうか?

 

キャンドルブッシュは、アメリカ原産のマメ科の植物です。大きくなると4m以上になることもあり、黄色い花が咲く姿が、ロウソクのように見えることが、名前の由来です。キャンドルブッシュは、ゴールデンブッシュやハネセンナとも呼ばれています。

 

便秘茶には、排便を促す成分が配合されています。
キャンドルブッシュは自然由来の成分ですが、その中にはセンノシドという成分を含んでおり、市販の下剤にも配合されている成分です。センノシドは、腸を刺激するタイプの下剤の成分で、継続して飲むことは危険なのです。

 

大腸刺激性下剤は、飲むと直接腸に刺激を与えて排便を促します。
しかし常用すると、腸の動きが徐々に悪くなり、自然な排便が難しくなり、下剤を飲まなければ動かなくなってきます。そして次第に排便できなくなるため、また飲む量を増やしてしまいます。

 

この繰り返しは、たかが便秘とは言えない状態になり、他の病気にもつながりかねません。

 

このようにキャンドルブッシュは、便秘の解消には高い効果はあるものの、危険であることは変わりありません。
それは、平成26年に国民生活センターから、注意勧告が出たことからも分かります。飲み過ぎると健康被害の恐れがあるためです。

 

キャンドルブッシュの効果が強すぎて下痢が続くことで、頭痛や吐き気を感じる人もいるのです。しかもキャンドルブッシュには利尿作用もありますが、出過ぎてしまい、カリウムが不足して低カリウム血症を起こしてしまいます。筋力の低下や嘔吐などの症状が挙げられます。

 

そんなキャンドルブッシュを、妊娠中に飲むことは避けるべきです。それは下剤の効果が強すぎることもありますし、自然な排便が出来なくなってくるのは避けたいものです。

 

それだけでなく、妊娠中は女性ホルモンのプロゲステロンが優位になっていますが、このホルモンの働きを低下させてしまう恐れがあります。これで体を冷してしまうこともあります。しかも子宮収縮をすることもあり、流産の危険すらあります。そんなキャンドルブッシュが含まれた便秘茶を飲むべきではないのです。

 

確かに妊娠中は便秘になりやすいですよね。解消したいときに、便秘茶を利用したい気持ちも分かります。しかし成分には注意しましょう。
ノンカフェイン・ビタミン・食物繊維が含まれているものを選びたいものです。そして飲むのが不安なときは、病院で相談することも考えてみましょう。

副作用のない便秘茶ってあるの?

便秘に苦しんでいるときは、解消するためには、いいと言われているものは試したくなりますよね。便秘茶は飲むだけで、便秘の解消ができるという商品です。便秘茶は健康食品なので、便秘薬を服用するより、安全に感じますよね。

 

しかし、お茶を飲むだけで、便秘解消ができるということは、その副作用も考えておきたいものです。便秘茶の副作用には、腹痛・下痢・吐き気などがあります。これは効き目には、個人差があるからです。

 

そして便秘茶の成分の中には、下剤成分センノシドを含むものがあります。

 

センナ
センナという植物の茎を使用しています。腸を刺激することで、便秘の解消になります。約10時間で効いてくるので、夜飲むと朝排便できます。生薬ではありますが、量を間違えると、下痢・腹痛・嘔吐の症状がでることがあります。

 

キダチアロエ
キダチアロエの葉の皮には、アロインという成分があり、便秘解消に良いものです。しかしアロインの主成分バルバロインには、子宮を収縮させることがあるため、流産しやすくなるので、注意が必要です。

 

大黄
腹部膨満感・便秘・腹痛などの、滞っているものを排出する効果がある漢方です。しかし継続しての服用は避けるべきです。妊娠中は流産の危険があり、授乳中は乳児が下痢を起こすことがあるためです。

 

キャンドルブッシュ
天然の植物が原料です。主成分にセンノシドが含まれているため、便秘に効き目はありますが、下剤の効果が強いため、継続して飲むことで、自分で排便する力が弱くなってきます。

 

怖い成分ばかりのようですが、お茶に頼り過ぎて、飲み過ぎてはいけないのです。

 

便秘茶に含まれる成分は、排便を促すためのものが多いため、便やガスが出ます。要らないものが、一気にスッキリ出るので、体重が減るのは確かです。しかしこれは腸を刺激することで、便を出すことができているのです。

 

自分の力で、排便していないため、継続して飲むと、徐々に腸の動きが弱くなってきます。市販の大腸刺激性便秘薬と同じ成分が、配合されているのですから、副作用の危険性も考えないといけません。

 

軟便が続くと、脱水症状・むくみ・低カリウム血症などの症状を引き起こしてしまう可能性もあるのです。

 

では副作用のない便秘茶ってあるのでしょうか。

 

副作用は下剤の成分が含まれているから起きます。成分をチェックして下剤成分のないものを選ぶようにしましょう。下剤成分が配合されているものは、便秘に対して即効性があります。しかしその成分が入っていないため、効果はゆるやかになります。

 

便秘茶は本当に困ったときに利用するようにして、普段は食物繊維・乳酸菌・オリゴ糖などの多い食べ物を意識して摂るようにします。ゆくゆくは腸の蠕動運動を促して自然な排便ができるようにしましょう。

 

便秘茶を利用する際も、薄く抽出する・飲む回数を決めておくなどすると良いですね。